【Alexaスキル開発者向け】 Audioタグ用に音声ファイルを変換するツール

最近はAlexaのスキル開発をしているのですが、効果音として使用する音源をいちいちffmpeg使ってフォーマット変換して、Audacityで音量調整してってやるのがだる過ぎるため、手軽に変換してくれるツールを作りました。

Alexaスキル用Audio変換

音量調整のプルダウンメニューで選択したdB分だけ音量を上げ下げします。

指定できるのは「-9dB ~ +9dB」 と「Normalize」

音量調整のプルダウンを選択後、音声ファイルをアップロードするとサーバ上で以下のコマンドを実行し、出来上がったファイルがダウンロードされます。

ffmpeg -i inputFile  -ac 2 -codec:a libmp3lame -b:a 48k -ar 16000 -af volume=xdB outputFile

音量調整で「Normalize」を選択した場合は、上記のフォーマット変換を行った後、soxを使ってノーマライズします。

sox inputFile  outputFile gain -n

自分用に作ったツールですが、他のAlexaスキル開発者の役に立てれば。

不具合等あれば対応するのでTwitterに連絡ください。

https://twitter.com/ytenden

オリジナル型のチョコレートを作ってみた

以前作ったフィギュアからシリコンで型を取り、オリジナルのチョコを作ってみました。

それがこちら。

う~ん、微妙!!!

ボディはいい感じに形作れていますが、支柱が完全にポッキリいっちゃってます…。

細い部分は脆くなってしまい、うまく形を保てませんでした。

一方、ハート(臓器)型のチョコは中々の仕上がりになりました。

脆くなりやすい箇所の無い造形だったため、きれいに形を作れたのでしょう。

細かったり薄かったりする部分が無い方がチョコにしやすいようですね。

トルソーチョコを作っていた時の作業風景を撮影していたので、写真とともに作成手順を書いていきます。

上手くいったハート型じゃなくて恐縮ですが、やったことはどちらも一緒なのでご容赦ください。

フィギュアからシリコン型を作成する

型を取るのに必要な道具を用意する。
左上から
1,重量計
2,食品用シリコン
3,粘土
4,フィギュア
5,シリコンを固定するためのブロック
6,先端が丸い棒(ボールペン)
7,へら
8,紙コップ(2個)
9,剥離剤(リップクリーム)
フィギュアを固定するため、平たくした粘土に全体の1/3 ~半分くらいを埋める。

ちなみに、フラワー粘土と硬化後シリコンは離れが悪いため、 粘土に植物油を筆で塗布したほうが良いらしいです。これを怠ったため粘土がシリコンにべっとりとついて落とすのが大変でした。。。
硬化したシリコンが綺麗に剥がれるよう、フィギュアや土台の粘土、ブロックに剥離剤を塗っていきます。
この剥離剤は薬局で売っているようなリップクリームでOKらしいです。
シリコンを固定するため、フィギュアおよび粘土をブロックで囲みます。
この時、隙間があるとシリコンがこぼれだすので注意すること。
型を合わせた時のずれを防止するため、ボールペンの後ろの部分で粘土に軽く穴をあけておきます。
次はシリコンの準備です。
今回使用したシリコンは A 、B剤を1:1で混ぜ合わせることで硬化するタイプなので、同量になるよう計量します。
A剤を70g取り出しました。
B剤も同じく70g取り出します。
A剤、B剤を一つの紙コップに入れ、
混ぜ合わせます。
混ぜ合わせたシリコンをブロックの中に流し込みます。
その際、ドバっと流しちゃうと気泡が入りやすくなるので、少し高いところから糸状に垂らすようにしましょう。
全部流し込んだら硬化するまで放置します。
部屋温度が23度の場合で8時間ほど待つ必要があるらしいですが、早く硬化させたかったのでドライヤーの熱風を当てけ、5,6時間ほどで取り出しました。
シリコンが硬化しました。
ブロックと粘土を外していきます。
シリコンに粘土がべっとり…。一番最初に粘土にサラダ油を塗布するのを忘れないようにしましょう。
ブロックの隙間にシリコンが流れ込んじゃって、でっぱりができてしましました。
邪魔なのでハサミでカットし、あとは今までと同様の流れでもう片方の型を作っていきます。
シリコンを流し込んだらまた数時間放置。
硬化したらブロックを外し、
御開帳。
型からフィギュアを外し、付着した粘土が完全に落ちるまで洗います。
洗浄が終わったらチョコを注入する用の穴をあけます。

チョコを作る

ようやくチョコ作りに入っていきます。
シリコン型は隙間ができないよう輪ゴムでぐるぐる巻きにしておきます。
テンパリングしつつチョコを溶かします。
この辺はオリジナル型どうこうの話ではなく、一般的なチョコの作り方になるので説明は省きます。
自分の場合、購入したのチョコのパッケージの裏面にテンパリングの仕方が書いてあるのでそれを参考にしました。
シリコン型作りよりもテンパリングのほうが難しかった。。。
ダイソーで買った注射器型のスポイトでチョコを吸い上げ、
型に空けた穴から注入していきます。
穴からあふれ出すまでチョコを注入したら冷蔵庫に入れて冷やしましょう。
冷えて固まったシリコン型。グロい…。
割れてる!う~ん、残念!

といった流れでオリジナルのチョコを作ってみました。

トルソー型のチョコを作ってみたい!という思いが発端だったのでこの結果は結構悔しくて、

支柱部分をもう少し太くすればいけるのかな~、ちょっとシリコン削ってみようかな~、なんて思案しています。

チョコ作りも意外と楽しかったので、来年も同じような遊びをしてみたいなぁ。

★無害、無臭、低粘度の型取りシリコンなので初心者の方にも安心になります。
★食品・チョコレート・透明樹脂・レジン・キャンドル・石鹸などの複製が可能になります。
★無害、無臭、低粘度の型取りシリコンなので初心者の方にも安心になります。
★食品・チョコレート・透明樹脂・レジン・キャンドル・石鹸などの複製が可能になります。
食品シリコンHTVのモールド用粘土にご使用でき、両面型や原型固定用にご利用できます。
【食品シリコン用】剥離剤 メンソレータム リップタイプ(シリコン対シリコンの剥離剤)

 

DMM.Makeで3Dプリントしてみた

自作したモデルをフィギュア化してみたくなったのでDMM.Makeを利用して3Dプリントしてみました。

備忘録も兼ねてプリントするまでの作業の流れを残します。

モデルをstl形式で出力する

ここでは自分が使用しているZBrush Core 2018での手順を記します。

ツール > サブツール > 結合 で複数のサブツールを結合して一つにまとめる。

ツール > ジオメトリ > ダイナメッシュ で単一のオブジェクトにする。
その際、オブジェクト同士の結合部分の形状が微妙に変化するので、気になるのであれば微調整すること。

その後 Zプラグインをクリックし、サイズを指定したら、STLへエクスポートを選択する。

stlファイルのフォーマットチェックをする。

Materialise MiniMagics
上記のソフトをインストールする。

Materialise MiniMagicsを起動し、プロジェクトを開く で先ほど作成したstlファイルを読み込む。
※開くファイルの形式がデフォルトではmagincsとなっているので、stlを指定すること。

上部にある エラー検証 ボタンを押してエラーがないことを確認する。

エラーが発生してパーツ情報タブのシェルの数が1より大きかったら、オブジェクトが複数あることが原因なので、モデリングソフトでオブジェクトを一つに結合すること。

DMM.Makeにアップロードする

DMMにログインした状態で以下のページに行く。
https://make.dmm.com/mypage/upload/

「3Dデータをアップロード」をクリックし、カテゴリを選んだうえでファイルを選択し、アップロード。


アップロード後はデータに不備がないかチェックされるので少々待つ

「マイ3Dデータ」のページに移動して、注文に進む をクリック。

モデルのプレビューおよび素材の選択画面が出てきました。

様々な種類の素材を選べるみたいですね。

一番安いナイロンを選択して注文。

バスケットに商品が追加されます。モデルの高さは10cmで価格は1,685円でした。
後は他の通販サイトと同様に個人情報を登録したら注文完了!
思いのほか簡単に注文できます。

商品が届く

今回は注文の2日後に製作の開始を知らせるメールが届き、その2日後に発送され、1日後に到着しました。状況や注文内容によって変動するかとは思いますが、注文から手元に届くまでは5日ほどかかるようです。

届いた段ボールの中身はこちら。プチプチで梱包されています。

プチプチを描き分けると袋詰めされたモデルが。

袋から取り出してようやくご対面。おおー、きれいに出来上がってます。

こちらがもとの3Dモデルです。全然遜色ないですね。

ナイロンフィギュアの質感

最後に出力されたフィギュアの質感を見ていきます。

遠目だとわかりづらいですが、ナイロンフィギュアの表面は粉っぽい質感になっています。

3Dプリントは底面から素材を積み重ねていって立体を作り仕組みだからなのでしょうか。

プリント時に底面となっていた側の表面は地図の等高線のようになっていました。

一方で側面はめちゃくちゃきれいに仕上がっています。

こんなところでDMM.makeの3Dプリントを試してみました記事を終わります。
自分で作ったモデルが現実世界に顕現するとテンション上がりますね。お手軽にできるので是非試してみてはいかがでしょうか。(特にVtuberの方々)

FACTFULNESS(ファクトフルネス)のグラフ「新しい音楽」の具体的な数値を調べてみた

昨日の記事で取り扱ったFACTFULNESSに記載されている「新しい音楽」グラフです。

このグラフは最大値と最小値の差があまりにも開いており、各年の新譜数が読み取りづらいです。

Spotifyの"Search for an Item"というAPIをリリース年を指定して叩くとその年に発表された楽曲の総数が取得できるので、1860年から2018年までを指定してデータを取得してみました。

https://developer.spotify.com/console/get-search-item/

多分元のグラフ作成時と同じ手法のはず。

ちなみに、取得件数が500万件を超える2014年以降はAPIを叩くたびに返ってくる数字が変わっしまっていたので、5回取得したデータの平均をとっています。

恐らくデータが多すぎて全件取得しきれなかったのでしょう。

グラフは以下の通りになりました。書籍に掲載されているものと同じような形ですね。

ちなみに2018年は800万を超えています。とどまるところを知らない。

上のグラフだとずっと横ばいに見えている、1860年から1990年までのデータでもグラフを作ってみました。60年代前半でガクンと落ちてるのが気になる。

最後に年ごとの新譜数を表にしたものです。長くなったので折りたたんでいます。

年ごとの新譜数
リリース年 新譜数
1860 0
1861 0
1862 0
1863 0
1864 0
1865 0
1866 0
1867 0
1868 1
1869 0
1870 0
1871 0
1872 0
1873 0
1874 0
1875 0
1876 0
1877 13
1878 1
1879 1
1880 6
1881 1
1882 1
1883 1
1884 10
1885 11
1886 25
1887 9
1888 20
1889 0
1890 2
1891 1
1892 1
1893 19
1894 6
1895 0
1896 3
1897 1
1898 0
1899 2806
1900 8501
1901 449
1902 39
1903 25
1904 35
1905 2970
1906 47
1907 65
1908 43
1909 590
1910 93
1911 29
1912 8
1913 31
1914 119
1915 100
1916 60
1917 121
1918 136
1919 259
1920 370
1921 113
1922 191
1923 340
1924 230
1925 458
1926 860
1927 780
1928 1027
1929 1210
1930 1842
1931 780
1932 696
1933 932
1934 768
1935 1338
1936 1280
1937 986
1938 1028
1939 1322
1940 2669
1941 1065
1942 1764
1943 667
1944 770
1945 1613
1946 1729
1947 1597
1948 1744
1949 3177
1950 5230
1951 3666
1952 7080
1953 7759
1954 12854
1955 21690
1956 23682
1957 37640
1958 42286
1959 43985
1960 51497
1961 43977
1962 45287
1963 23629
1964 20455
1965 22665
1966 23946
1967 26370
1968 29550
1969 27375
1970 33319
1971 30505
1972 35718
1973 33436
1974 37374
1975 40088
1976 38424
1977 42037
1978 42452
1979 42821
1980 50769
1981 44878
1982 47737
1983 49137
1984 51729
1985 55836
1986 69303
1987 79332
1988 88950
1989 100368
1990 133679
1991 145525
1992 171117
1993 202569
1994 230397
1995 278870
1996 304390
1997 329473
1998 359669
1999 429307
2000 667645
2001 527197
2002 569275
2003 696306
2004 753265
2005 976316
2006 1206965
2007 1360759
2008 1713055
2009 1988453
2010 2577635
2011 3076004
2012 3595974
2013 4394729
2014 5113941
2015 5925109
2016 5622225
2017 6880451
2018 8449186

FACTFULNESS(ファクトフルネス)の「新しい音楽」のグラフってなんかおかしくない? おかしくない!

2019.01.20 追記

翻訳者さんからコメントいただきました。

Spotifyのrecording date (= release date)はISRCという統一規格のデータを利用しており、リマスター盤であるRet It Be (Remasterd)は2009年、Led Zeppelin III (Remasterd)は2014年の発売ですが、オリジナル盤のリリース日が登録されています。

憶測になりますが、例にあげた「およげ!たいやきくん」はリマスター盤としてではなく、原盤とは別の作品としてISRCに登録されたためCDの発売日が"release_date"に登録されいたのかと。

Spotifyで何曲か検索した結果、同様に"release_date" がCDの発売日の作品もありましたが、多くはオリジナル盤のリリース日となっていました。

私が指摘した「アナログ盤が主流の時代の数字は実際の新譜数よりも少なく、逆に1900年以降は新譜 + 過去盤のディジタルVerまでカウントされる」というのは、間違っちゃいないけど誤差の範囲内で、掲載されているグラフは妥当なものと思われます。

ということは、本当に2000年代に爆発的に増えているんですね。海が赤すぎる。。。

各年でどれくらいの音源がリリースされているのかもう少し具体的な数値が知りたくなったので後日1860年から今年までの新譜の数を集計してみたいと思います。


今話題のFACTFULNESSを読んでます。面白い。

この本は世間に広まっている誤ったものの見方を、統計データをもとに正してくれる本です。

本書にはたくさんのグラフが掲載されているのですが、このグラフには目を疑いました。

横軸が書かれていないのでちゃんとした数字はわからないのですが、1990年までの新譜数が少なすぎない!?一方で2000年代の伸び率高すぎやしないかい!?

このデータに疑問を抱いたので出典について調べてみました。

Wikipedia

順番は前後しますが、まずはWikipediaから。

https://en.wikipedia.org/wiki/Sound_recording_and_reproduction#Phonautograph

そして翻訳者様のツイート。

出典に記載されているWikipediaの記事には、各年の新譜数にまつわる記載は見当たりません。おそらくWikipediaは、世界で最も古い「録音された音」がいつ作られたのかを調べ「データが存在する全ての範囲」の始点を決めるために参照されたものと推測します。

Spotify

もう一つの出典であるSpotfifyの方は、Web APIの説明ページのURLが記載されていました。

https://developer.spotify.com/web-api

APIを利用すると、アルバムのアーティスト名やジャンルといった様々なメタ情報を取得できます。

恐らくSpotifyに登録されている全ての楽曲からメタ情報を取得し、リリース日を見てその音源の発売年を決めているのでしょう。

これはおよげ!たいやきくんのアルバムデータを取得するAPIを叩いた結果なのですが、"release_date"に注目。

オリジナル盤は1975年に発売されたのにも関わらず、"release_date"は"2008-03-05"となっています。

どうやらSpotifyに登録されている楽曲及びメタ情報はオリジナル盤のものではなく、12cm CDとして2008年に発売されたものが使われているようです。

まぁデジタルミュージックを配信するサービスなのだから、アナログレコードではなくディジタルCDの音源を利用するのは当たり前か。

同じようにアナログ盤として世に出た音源は後にディジタル化されたものがSpotifyに登録されるんでしょうね。

だからアナログ盤が主流の時代の数字は実際の新譜数よりも少なく、逆に1900年以降は新譜 + 過去盤のディジタルVerまでカウントされるからこのようなグラフになったようです。

最後に

あとは音楽のサブスクリプションサービスでありがちな、誰が作ったかわからない有名楽曲のInst Verもかさまし要因の一つなのかなと思ってます。

音楽を作って発表するハードルが下がっており、新譜数が年々増えているというのは体感的にわかるのですが、もっと実態に即した数字が知りたかったなぁ。

とりあえず「新しい音楽」のグラフの値が1990年ごろを境にやたら差が生じている理由について考えてみました。

他に思い当たる方はツイッターにて教えていただけると嬉しいです。